「先輩のやり方に合わせないといけない」「陰で何か言われていそう…」。人間関係がつらくて、保育そのものを楽しめなくなることは少なくありません。この記事では、私が4つの園を経験したなかで感じた人間関係のリアルと、転職で改善する／しないポイント、そして後悔しない園選びのコツを整理します。
私が人間関係でしんどかった瞬間（実体験）
① 先輩の「正解の保育」に縛られるプレッシャー
ある園では「先輩の思う保育」から外れると、周りの先生を含めて常に見張られているような感覚に。自分の工夫や子どもの反応を大事にしたいのに、空気を読んで合わせることが増え、次第に萎縮していきました。
② 悪口が多い職場での不安
別の園では、職員間の陰口が日常化。「自分も言われているのでは？」と常に不安に。私は自分は言わないと決めていましたが、環境そのものが心の負担になりました。
③ 園長より強い“お局”や若手のマウンティング
園長の立場が弱く、お局的な人や若いのに偉そうな人が現場を仕切る園も。誰につくかで働きやすさが変わる空気があり、そこに迎合することへ強い違和感がありました。
④ 世帯持ちとしての葛藤と決断
子どもがいるからと歯を食いしばっていましたが、長く続けるほど笑顔が減る自分に気づきました。我慢し過ぎるのも良くないと感じ、家族と夜遅くまで話し合い、転職を検討することに。
⑤ 転職後の実感
自分に合う園が見つかると、ストレスの要因が消えて、のびのび働けるように。子どもと向き合う時間が純粋に楽しく感じられ、「もっと早く動いてもよかった」と今では思います。
転職で解決できる人間関係／しにくい人間関係
- 転職で解決できること：パワハラ気質の上司／固定化した派閥／陰口が横行する風土／園長の統率が弱く現場が荒れている…など、組織の文化が原因のもの。
- 転職しても起こりやすいこと：価値観のすれ違い／保護者との齟齬／忙しい時期の摩擦など、人と人が関わる以上ゼロにはしにくいもの。
ポイントは、「風土が悪い」か「業務上の行き違い」かを切り分けること。前者は環境を変えると改善しやすく、後者はコミュニケーションや運用の工夫で軽減できます。
外からは見えにくい園の実情は、転職支援の担当者に相談すると把握しやすくなります。まずは情報収集から。
保育士専門の転職なら【レバウェル保育士】
見学と面接で「人間関係の地雷」を見抜くチェックリスト
- 職員の平均勤続年数：短すぎる園は要注意。長すぎても固定化された空気が強い場合あり。バランスを把握。
- 職員同士の声かけ：忙しい時間帯でも挨拶や連携の声が飛んでいるか。
- 園長・主任の存在感：現場と対話しているか、理念を現場レベルに落とせているか。
- 配置と代替体制：有休の取りやすさ、欠員時の補充（ヘルプ体制）が機能しているか。
- 評価・研修：ミスを責める文化か、学びに変える文化か。研修の有無で風土が見える。
聞き方の例：「職員の平均勤続年数は？」「有休はどのくらい消化されていますか？」「インシデント時の振り返りはどのように？」
世帯持ち保育士の「リアルな天秤」：給料・時間・通勤のバランス
我が家でも、給料が下がっても早く帰れる園か、給料は上がるが通勤が長い園かで、夜遅くまで何度も話し合いました。答えは家庭ごとに違います。だからこそ、1週間の生活動線で可視化して比較するのがおすすめです。
- 平日の家事・育児分担（実働時間／帰宅時刻）
- 通勤のドアtoドア時間（保育送迎の寄り道含む）
- 手取りの差と固定費（園選びで増減する費用）
- 急な呼び出し時の代替手段（家族・シッター・病児など）
私は最終的に家族の時間を守れる選択を優先し、納得のいく転職ができました。
「心身のサイン」を見逃さない
眠れない、食欲がない、休日も職場のことばかり考えてしまう…。こうしたサインが続くときは、環境を変える合図かもしれません。「我慢＝善」ではなく、働く自分を守ることも専門職として大切です。
＼ 情報収集から一歩ずつで大丈夫 ／
登録後のやり取りはいつでも停止できます。自分の軸を整理する壁打ち相手としても活用できます。
さらに知りたい方へ（まとめ記事）
この記事では「人間関係」に焦点を当てましたが、保育士の転職では給料・残業・園規模・通勤・法人の違いなど、考えるポイントが多数あります。全体像とチェック項目を下記で詳しく整理しています。
【世帯持ち保育士の転職まとめ】4回経験した私が語る！家族と生活を守る園選びのポイント
よくある質問（Q&A）
Q. 人間関係がつらいだけで転職していい？
A. 「仕事が嫌い」ではなく環境が合わないだけなら、転職で改善する可能性が高いです。限界まで我慢する前に、情報収集と比較検討を。
Q. 見学や面接で雰囲気は分かりますか？
A. 完璧には分かりませんが、勤続年数／挨拶の声／役職者の関わり／配置と代替体制を見れば多くが見えてきます。質問の仕方も重要です。
Q. 転職サイトは使うべき？
A. 必須ではありませんが、内部情報と非公開求人にアクセスできるのがメリット。まずは相談から始めると、軸の整理にも役立ちます。
※当サイトのリンクにはアフィリエイトが含まれる場合があります。紹介順は公平性に配慮し、最新情報の更新に努めています。
コメント