悪いことをする、言うことを聞かない子が震え上がること間違いなしの絵本です。
地獄という言葉を耳にしますが、どんなものなのでしょうか。脅しはよくありませんが、男の子が代わりに地獄を体験してくれるので、自分は気を付けよう…と思えるような絵本です。
- いけないことを伝えたいが、なかなか伝わらない
- 注意を聞かない、へらへらしてしまう
- 悪い行動を事前に止めたい。
こんな方におすすめです。少し描写が怖い場面もありますが、全体的にはユーモラスに描かれています。それでは詳しく紹介していきます。
いちにちじごく 概要とあらすじ
題名 | いちにちじごく |
作/絵 | ふくべ あきひろさん/かわしま ななえさん |
発行所 | PEP研究所 |
大人気、「いちにち」シリーズの中の1冊です。あの男の子が、悪いことをしたらどんな地獄に行くのかを代わりにいちにちだけ代わりに体験してくれます。
こんな悪いことをしたら、〇〇地獄。といったように悪いこと別に話が進んでいくので、お子さんやクラスで伝えたい場面が必ず出てくると思います。
地獄のイラストが意外と怖い描写ですが、メリハリがあります。こうならないようにしよう…と思えるちょうどいい塩梅なので、怖がらせ過ぎず、ふざけ過ぎすちょうどいいです。
そして、最後の地獄は…
メッセージ性が強く込められています。実際に手に取って感じていただきたいのでここでは割愛させていただきます。
何はともあれ、悪い行動の予防にもってこいの絵本です。(少し荒業ですが)
実際に読んだ感想
〇息子の場合
4歳頃に購入しました。特に悪い行動をしていたわけではありませんが、当時「いちにち」シリーズにハマっていた息子にたまたま購入したものでした。特に中身の確認はしていませんでしたが、読んでみました。
怖いのが苦手な息子は終始ビビっていました。やったことがない悪いことでも目を隠してまで怖がっていました。なので毎回「まあ、〇〇くんはやらないもんね」とフォローをします。今思えばその一言も圧かもしれませんが、そこでやっと安心していました。
当時の息子には少し刺激が強かったかもしれませんが、悪いことをしたら大変なことになるんだという教訓にはなったかもしれません。
〇娘の場合
打って変わってお調子者の娘は、大人の様子を見てふざけてしまうことが多いです。特に食事の場面。そこで、この絵本を読み聞かせしてみました。案の定、本人には関係ないシーンではへらへらしていました。ただ、心当たりがある悪行の場面に進むと空気が一変、顔が変わりました。顔にしまったと書いてありました。
どうなってしまうのか知りたくて前のめりになり、地獄のページが出てくると、薄目を開けて確認していました。するとそこで、「もうしない」と本人の口から言葉が出ました。そこで読み聞かせを終え、娘の言葉を信じることを伝えました。
それ以降、ぴたっと止みました。荒業でしたが効果は絶大です。一方で刺激の強さもあるので、読み聞かせをする子やクラスの性格をしっかりと考えてからにするのがおすすめです。逆効果になってしまう可能性があります。
さいごに
しつけの絵本というのは表裏一体です。脅かしすぎてトラウマになってしまう場合も、使いすぎて聞かなくなってしまう場合もあります。適切な回数で、適切なタイミングが大切です。
そこはお子さんによって違うので、近くにいる大人が見極めていく必要があります。難しいですが、効果は絶大なので試す価値はあります。
実際に地獄に行って学ぶことはできなくても、絵本の中で男の子が代わりに体験してくれています。こうならないように、悪いことはやめましょうねと子どもに伝え、道徳心を養えるおすすめの絵本です。
ぜひ、ご覧になってみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント