男性保育士として働き、結婚・子育てを経て転職を重ねてきた私が「家族を守りながら現場で働く」ために重視した点を具体的にまとめました。実務で確認した項目や、家庭に与える影響、転職時の判断基準を丁寧に解説します。

なぜ「結婚・子育て」で転職観が変わるのか
独身の頃は「経験を積む」「チャレンジできる職場」を優先しても、生活に大きな影響は出にくいかもしれません。しかし結婚、そして子どもが生まれると、優先順位が変わります。
私の場合も実際に転職を繰り返す中で、「給料」「休みの取りやすさ」「通勤時間」「園の雰囲気」といった要素が、以前よりも重要になりました。以下は、転職先を選ぶ際に私が実務でチェックしていた具体項目です(面接・見学で必ず確認)。
- 子育て中の保育士が在籍しているか(同じ立場の人がいると相談しやすい)
- 有給取得率や休みの実態(理想と実際は違うことがある)
- 昇給・手当の制度が明確か(長期的な家計設計のため)
- 役職に就く先生の人数・年齢構成(過度に若いリーダーシップ・家族経営の偏りは注意)
家庭への影響 — 職場での「合う/合わない」が家に伝わる
実感として、働きやすい園で働いているときは、家に帰っても笑顔が増え、子育てにも積極的に関われました。一方、合わない園では疲弊してしまい、その疲れを家に持ち帰ってしまうことがありました。
実例:あるとき疲れ切って帰った私に、妻から「子どもにかわいそうな思いをさせているよ」とはっきり言われたことが大きな転機になりました。そこで私は「守るべきは家族」「自分の機嫌は自分でとる」ことを優先に、園選びを見直しました。
この経験から学んだのは、職場のストレスは家庭に直結するという点です。男性保育士であっても、家庭に笑顔を増やすことは保育の質にも好影響をもたらします。
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子育て経験が現場で役に立った具体例
子育てをしているからこそ見えてくる視点があり、それが保育にプラスに働く場面が増えました。以下は私の実感です。
- 保護者に寄り添える:パパ目線での声かけや、お迎えのしやすさを考慮した動きが評価されました。
- 行事の設計への気づき:親目線で「この時間帯が助かる」「この規模ならこうした方がいい」と提案できるようになりました。
- 責任感と真摯さの向上:子どもを持つことで「家庭を守る」という視点がより強まり、現場での判断に責任感が出ました。
- チームの安心感を作れる:同じように子育て中の同僚がいると、休みの代替や助け合いがスムーズになります。
転職先で実際にチェックすべき具体項目(面接・見学で必ず聞く)
- 有給取得率/休みの取りやすさ:書面の制度だけでなく、実際に職員が休めているかを確認。
- 急な子どもの用事への対応体制:交代要員やヘルプ体制があるか。
- 昇給・手当のあり方:昇給の頻度、手当の対象(役職・夜勤など)を明確に聞く。
- 役職に就く先生の構成:若手ばかりで業務が偏っていないか、評価の透明性があるか。
- 園の雰囲気のサイン:事務の先生や他の職員の表情・声かけ・子どもへの接し方で空気を読み取る。
聞き方の一例:「有休は年間どのくらい消化されていますか?」「急なお迎えのときはどのように対応されていますか?」といった具体的な質問を用意しておきましょう。
男性保育士としてのキャリア観の変化
結婚・子育てを経験すると、周囲からの期待や任される役割も変わることがあります。実際に私は「パパの視点」を活かした保育提案や、保護者対応での信頼獲得が仕事の評価につながりました。一方で、役職に伴う負担や、家庭との両立の難しさが見えたことも事実です。
そのためキャリアを考える際は、「昇給や役職の見込み」と、「家庭とのバランス」の両方を並行して評価することが重要です。
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まとめ:家族を基準にした園選びを
結婚・子育てを機に、転職で何を最優先にするかは明確になります。私の場合は「家族が笑顔で過ごせること」を第一に考えた結果、仕事の選び方も変わり、家庭の雰囲気も良くなりました。男性保育士であっても、家庭を守る選択は決して後ろめたいものではありません。
まずは現状の課題を整理し、見学で「有給の実態」「急な休みに対する対応」「昇給や手当」を確認してみてください。
もっと詳しく転職の全体像を知りたい方は、私のまとめ記事も合わせてご覧ください:
【世帯持ち保育士の転職まとめ】4回経験した私が語る!家族と生活を守る園選びのポイント
よくある質問(男性保育士の転職)
Q. 子育て中だと転職は不利になりますか?
A. 条件によりますが、子育て中のスタッフがいる園や育児理解のある園ではむしろ歓迎されることもあります。面接で家庭の状況と働き方の希望を正直に伝え、合う園を探しましょう。
Q. 役職に就くと家庭に負担が増えますか?
A. 役職によっては責任と残業が増える場合もあります。昇給や手当が十分か、代替要員の体制はどうなっているかを確認することが重要です。
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