かわいいくだものたちと『お散歩』の約束事を確認していく内容の絵本です!
- 初めてのお散歩前
- 散歩の約束事の導入
- 交通安全の一環のお話
におすすめの絵本になっています。概要や読み聞かせのポイントなどは以下の通りです。
おさんぽのおやくそくだもの 概要
簡単な概要です。
題名 | おさんぽのおやくそくだもの |
さく/え | きだに やすのりさん /わたなべ あやさん |
出版社 | あかね書房 |
今作以外にも、ごめんやさ~いやごあいさつのおやくそくだものなどシリーズの絵本もあります。かわいらしいイラストと一緒に約束事やルールについて学ぶことができます。
あらすじと読み聞かせのポイント
〇あらすじ
公園に行くことにしたりんごちゃんとあおりんごくんと一緒に、歩道の歩き方や、信号の渡り方、横断歩道の渡り方について確認していくといった内容です。
りんごいがいにも様々な果物が出てくるところもこの絵本の魅力の1つです。
〇読み聞かせ時のポイント
「繰り返し一緒に確認すること」「真似をしてみる」の2つです。
「赤信号はどうするんだっけ?」「前から車がきていたら?」など話が進むにつれて確認を挟むのが効果的です。内容をきちんと理解できているかも含めて確認できます。理解できていなかったら覚えることができる、理解していたら自信になるのでおすすめです。
次に真似をしてみるです。「りんごちゃんのように手を挙げてみよう」なんて声を掛ければ、きっとノリノリで手を挙げてくれることでしょう。そんな時に、「ビシッと挙げててかっこいい!」など褒める声掛けも効果的です。こちらが何もしなくても褒める展開作りが行えます。
繰り返し確認をして、動作を真似すれば実際に散歩に出かけるときに「見て!」と自発的に行動する場面も増えることでしょう。衝動性の高い子や、理解に不安がある子に関しては改めて行動をする前に確認をすることも効果的です。
実際に読み聞かせした感想
〇家庭
息子がなかなか歩かずにいわゆる「抱っこマン」だった時に、何か歩くことを楽しめる絵本はないかと探していました。そんな時に出会ったのがこの絵本でした。
どれだけ短い距離でも、抱っこという息子に読み聞かせをしてみると意外と好反応。しっかりと手を挙げること、手を繋いで歩くことなどしっかりと理解してる様子でした。
頭でわかっていても、実際はどうかな…という不安を持ちながら、読み聞かせ直後に最寄りの公園へ行くことを提案すると、2つ返事で行くことに。わざと何も言わないで準備をするといつもなら「だっこ」というタイミングをスルーし、1人で歩き始めました。
その後しっかりと手を繋ぎ、信号ではシャキッと手を挙げて、まるで人が変わったような反応でした。
信号を渡り終えると頑張りすぎたのか「だっこ」と言いましたが万々歳です。この経験が活かされているのかはわかりませんが、小1になった今でもキリンのようにまっすぐ上に手を挙げて横断歩道を渡っている息子です。
〇保育園
2歳児クラスの担任をしていた時のことです。クラスが少し落ち着いてきた頃に散歩の計画を立てました。全員が全員、保護者と手を繋いで歩く経験をたっぷりとしているわけではないので、導入が肝心だと話し合い、この絵本を読み聞かせすることになりました。(息子の経験を伝えました)
上記でお伝えした読み聞かせのポイントを踏まえながら進めていくと、明らかに普段の読み聞かせよりもグッと注意を向けてくれているように感じました。散歩に行けるワクワクと、緊張が交差していたのかもしれません。
分かりやすいないようで、散歩の導入にもってこいの絵本であると再認識しました。
保育での展開案
実際に読み聞かせから、散歩に行くまでの具体的な提案をしていきます。
〇導入
2歳~5歳まで幅広く対応しています。散歩に出かける直前、または、その前日から読むことで、散歩時の注意点や約束事の確認を行えます。
絵本の中には歩道の歩き方や信号の見方と渡り方など様々なシチュエーションが出てくるので、その都度確認しましょう。この時に「りんごちゃんのように」などとイメージしやすい声掛けをすることで、実際に行動に移す時にもわかりやすくなります。
読み聞かせを終え、内容の確認も済ませたら、実際に散歩へ向かいます。この時、初めての散歩なので近場で、より安全なルートを選びます。保育者も注意を減らせ、子どもたちも歩けたという達成感を味わえるためです。
横断歩道を渡る前には、「どうやってわたるんだっけ」などと、行動に移す前に必ず確認を入れていきます。子どもたちの方から答えが来れば、見守り、たくさん褒めるとよいでしょう。
道中、ある程度理解している様子であれば、なにも言わずに意識でいている子に対してピンポイントで褒めることで『次は自分も』と動機付けを行える場合もあります。
散歩先に着いたときにはまず、上手に歩けたことを褒め、帰りも同じように歩くように伝えます。
散歩はとても魅力的な活動である反面、危険も伴う場合もあるので、行先や導線は慎重に設定しましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
おさんぽのおやくそくだものと一緒に、よりよいお散歩ライフをおたのしみください!
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