実際に保育の現場で扱った題材のみ紹介!
3歳~5歳児の担任になったけど、表現遊びや劇の題材がまだ決まっていない…という方におすすめの絵本を紹介します。素敵な出会いがあれば嬉しいです。
また、実際に扱った題材のみ紹介します。現在のクラスの様子を想像しながら見てみてください。
それでは詳しく紹介していきます。
3歳児におすすめ
幼児クラスになって初めての表現遊びや劇。グループでのセリフや、簡単な繰り返しを選ぶと進めやすいです。また、日頃の様子も入れるのであればより簡単な題材選びが必要になります。
とはいえ、舞台に立っているだけで可愛いので気負いせず、クラスの子どもたちが興味を持てる題材選びをしましょう。
さんびきのこぶた
超オーソドックスですが、1番初めに紹介します。
- みんな知っているお話
- わかりやすいやり取り
- わかりやすい展開
- 保護者も知っている
この点がおすすめの理由です。家を建てて、壊されえて、兄のもとへ逃げてを2回繰り返し、落ちまですすめていくシンプルな内容で台本が作成できます。
また、セリフも絵本から抜粋して展開ごとに同じ内容にすればみんなで覚えることもできます。
実際に取り扱った時には、家を吹き飛ばす前に「3歳児になってできるようになったこと」を子豚がまず披露して、オオカミも真似をするといった展開を入れて、生活発表の部分もいれました。
このようにアレンジもしやすいのでおすすめです。
3びきのやぎのがらがらどん
こちらもまた有名な絵本で、簡単なやり取りが続く物語です。
- 簡単な内容
- やりとりがわかりやすい
- 場面転換の必要がない
この点がおすすめです。
役も多くないので、グループごとにセリフを言ったり、動きを付けたりすることができます。
登場の効果音も、どんどんと重くすることで大きさを表現できるのでおすすめです。
アレンジとしては、橋を渡る際に「〇〇はできるか?」といったようにできることの発表の場面を付けることもできます。その際は、トロルを職員が演じるのがおすすめです。
さつまのおいも
こちらの絵本は、歴代の題材と被りたくない!といった方におすすめです。
- ごはんいもさん、はみがきいもさん…とグループを分けて進めることができる
- 内容も簡単で、わかりやすい
- ひっぱりあいの時のツタをみんなで制作できる
- オチが面白い
衣装はさつまいもをイメージして作るので、子どもの柔軟な表現を取り入れることができます。また、オチはクラスでどのように表現するか決めると盛り上がります。私が取り扱った時は、みんなで背景を描いてポーズをとって表現しました。
4歳児におすすめ
1つ大きくなり、セリフを1人で言ったり、表現の仕方の工夫が少しできるようになる年齢です。
また、ある程度内容も難しいのに挑戦でき、クラスの雰囲気に合わせた題材選びが必要になります。それでは紹介していきます。
アリババと40にんのとうぞく
1度は聞いたことのある、「ひらけ~ごま!」のセリフが有名なお話です。
役も立てやすく、扉が開くギミックや、ごまの部分を少し変えるなど子どもたちと決められる所が多いのがおすすめなポイントです。
私が実際に行った時には、町娘の役の人気が少なかったので可愛らしいドレスを作りました。また、岩のごつごつとした表現をどうするか話し合い、画用紙をぐしゃぐしゃに握り、貼ってみたところ見事な岩肌に!みんなで意見を出すすばらしさを感じました。
また、下のCDには歌と振り付けが含まれているので、すぐに始めたいという方におすすめです。
めっきらもっきらどおんどん
こちらも有名な絵本です。展開もわかりやすく、表現しやすい妖怪も魅力的です。各妖怪ごとに披露するものを得意なことやできるようになったことにすればクラスの雰囲気も出すことができます。
また、作中に出てくる「めちゃくちゃな歌」をみんなで覚えるのも楽しい作品です。練習ではなく、日頃からの読み聞かせで覚えていしまう子どもたちです。
保護者によっては内容を知らない方もいるので、絵本の貸し出しを行ったり、あらすじを紹介したりするのもいいですね。
ファンタジーな世界観の表現が少し難しいところですが、演じていて楽しい内容でもあるので、ぜひ挑戦してみてください。
金のガチョウ
有名なグリム童話です。教訓として、「人を思いやる心の大切さ」「他人への親切は自分に返ってくる」などがあります。
クラスの雰囲気によっては、教訓を伝えることをねらいに読み進め、劇へともっていくのもおすすめです。
物語終盤の列をなしてしまう表現もわかりやすく、子どもたちとどのように演じるかを考えられる場面です。展開も難しくないのでぜひ読んでみてください。
5歳児
保育園の中で1番大きいクラスで、集大成です。ただ、「立派な劇にしなきゃ」ということでなく、クラスの子どもたちに合わせた題材選びをすることで自然と興味を持ち、進めていくことができます。
また、ある程度の枠だけ決めてしまえば、子ども同士で話し合いを重ね、作り上げていくことができる年齢でもあります。ある程度見守りながら軌道修正をしていくことでよりよい作品ができるでしょう。
園によっては合奏や合唱も同時に行うところがあると思うので無理のない範囲で、余裕を持って進めていけるようにする必要があります。
反対に、少し前から題材が決まっていれば進めやすくなるので、子どもたちの興味を引き出せる題材選びをしていきましょう。
エルマーのぼうけん
5歳児ならではの児童書「エルマーのぼうけん」。
絵本とは違い、場面を想像する必要がある物語で、内容を楽しめるクラスであればおすすめの本になります。
私が実際に扱った時には、5カ月前くらいから少しずつ読み聞かせをして、ごっこ遊びを楽しみ、発表会で披露するといった流れで進めました。
繰り返し読み進めていくと自分の好きな場面や動物が出てくるので役決めはあっという間でした。竜の役は立てずに、クラスの共同制作で竜を作りました。
クラスの人数によっては役の取捨選択が必要です。セリフ自体も多くなってくるので場面ごとにどれくらいの時間配分なのかを考えて進める必要があります。
ロボット・カミイ
こちらはクラスの雰囲気に刺さる内容です。
段ボールで作ったロボットが動けるようになり、自分の思いのみを伝え横暴な態度を取り、周りの子が振り回されていき、最後は感動する展開があるお話です。
心当たりがある子もいるのではないでしょうか。教訓を伝える術としても有効な本なので読み聞かせをして、興味を持てば進めていくという方法もあります。
難しい内容ではありませんが、いくつかのエピソードで構成されているので子どもたちと一緒にどのエピソードを選ぶか話し合い、表現の方法を考えるのがおすすめです。
ブレーメンの音楽隊
こちらも有名なお話です。
役をイメージして小道具や衣装を作ったり、セリフを考えたりして楽しめます。
また、最後の力を合わせて化け物になるシーンは見せ場の1つです。どうしたらわかりやすいか、迫力があるかなどを話し合えるいい場面ですね。
役の種類が少ないので、各動物の人数を増やすか、オリジナルの動物を入れる、盗賊の役を増やすなど人数によっては工夫が必要です。
内容自体は難しくないので、子どもたちの表現が大いに発揮される題材です。
さいごに
いかがでしたでしょうか。各年齢ごとに3冊ずつおすすめの題材を紹介しましました。
あくまでも年齢は目安で、どの題材もやりようで行うこともできます。大事なのは、興味を持っていること、表現を楽しめること、クラスの雰囲気に合っていることです。
クラスの雰囲気に合った素敵な題材選びができるよう、力になれたら嬉しいです。
他にも知りたい等あればコメントにご記入ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。よければ他の記事も読んでみてください。
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