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【自分ってなんだ?】絵本『ぼくのニセモノをつくるには』レビュー|ヨシタケシンスケが描く“自分らしさ”のヒント

子どもにも大人にも大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケさんが描く、『ぼくのニセモノをつくるには』。今回は、「自分らしさ」「本当の自分」について考えさせられる本作を、保育士である筆者の視点から詳しくご紹介します。

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絵本の基本情報

  • タイトル:ぼくのニセモノをつくるには
  • 作・絵:ヨシタケシンスケ
  • 出版社:ブロンズ新社
  • 発売年:2014年
  • ページ数:32ページ
  • 対象年齢:5歳〜大人

あらすじ|ロボットに「ぼく」をやらせる?

ある日、「ぼく」はめんどくさいことを全部やってもらうために、自分そっくりのロボットをつくることに決めました。
でも、そのロボットに「ぼく」のかわりをしてもらうには、「ぼく」がどんな人なのか、ちゃんと説明しないといけません。
そこで「ぼく」は、自分の好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことを一つひとつ書き出していきます。

保育士視点で見るポイント

この絵本は、ただ面白いだけではなく、「自分ってどんな人?」と、自己理解を深めるきっかけをくれます。
子どもにとっては、自己紹介や自分を振り返る体験として、親子で楽しめる内容。
保育や教育の現場では、年長児の自己発表活動や卒園前のテーマ絵本としても使いやすい一冊です。

魅力1:自己理解を促す問いの連続

「何がすき?」「どんな時に笑う?」「どんな服を着ている?」
ロボットに自分を説明するというユニークな設定のおかげで、自然と“自分って?”と考える流れになります。
ヨシタケさんらしいユーモアのある絵とセリフが、重たくなりすぎず、楽しく読めるのが魅力です。

魅力2:自分と他人の違いに気づける

「ぼく」の考えたリストは、すべて“ぼく”だけのもの。
読者の子どもたちも、「わたしだったら?」と想像することで、他人との違いを前向きに捉える練習になります。
自己肯定感を育てる入り口にもなりえる絵本です。

こんな家庭・保育におすすめ!

  • 卒園前に「自分らしさ」を考える年長児
  • 家庭で親子の会話を増やしたい時
  • 発表会や「ぼく・わたしのこと」テーマ活動の導入

まとめ|「ぼく」を考えることは、人生のはじまり

『ぼくのニセモノをつくるには』は、子どもの「自分って何者?」という問いに、楽しく寄り添ってくれる一冊です。
読後には、親子で「あなたならどうする?」と話してみるのもおすすめです。
遊びながら“自分”を知る、そんな体験をこの絵本から始めてみてはいかがでしょうか?

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