大ピンチ図鑑でも有名な鈴木のりたけさんの絵本です。空を飛べるのがうらやましい?とんでもない!と物語が進んでいきます。当事者ならではの苦労を聞きながら、他者と比べずに、自分という存在は唯一無二の存在であると気づかされる内容です。
- 自分に自信が持てない、不安気味なお子さん
- 人と比べてしまう
- 自分の得意なことが見つからない
こんな方におすすめです。以下で詳しく紹介していきます。
絵本 とんでもないの概要
題名 | とんでもない |
さく・え | 鈴木のりたけさん |
発行所 | アリス館 |
リアルなタッチのイラストで、妙に人間らしい表情をした動物たちが出てきます。
どこにでもいる普通の男の子は、鎧のような立派な皮があるサイを羨ましがって… そのサイは他の動物を羨ましがって… とお話が進んでいきます。
他者からは魅力的に見える部分があっても、実際、当の本人からするとコンプレックスである場合もありますよね。結局はないものねだりです。
いい風に見えるけど、実は困ることもあるんだなと気が付ける、そんな絵本になっています。
ちなみに、おまけの要素もあるので繰り返し読んで楽しむこともできますよ。
自分を好きになるって難しい
息子に読み聞かせる前に自分で読んでみました。
私自身、自分に自信が全くありません。自己肯定感も低めです。どこか、周りの人のいいところ、目立つところ、魅力的なところと自分を比べてしまい、蔑んでしまっていました。
この絵本を読んで、自分のことをもっと大切にしないとな。と改めて考えさせられました。絵本というツールに助けられた場面でもあります。
私は!このブログで絵本を紹介していくことで、誰かの助けになるように、記事を書き続けます!!!
さて、子どもたちではどうでしょうか。ひとりひとりの子の得意なことを見つける、伸ばしてあげることが大人の役目です。
人と比べないこと、他者を下げて自分を上げないこと、自分を好きになること、を自分の子にも、保育園の子たちにも伝えていきたいです。
実際に読み聞かせをした反応
ここでは家庭と保育園で読み聞かせをしたときの反応について書いていきます。
〇家庭
息子が4歳前後の時に読み聞かせをしました。少し難しいかなと想定していましたが、意外と集中して聞いてくれました。跳べるうさぎはうらやましいけど、跳びすぎちゃうのは困るねと振り返っていたので内容も理解できていたのかなと思います。
息子にはこんな質問をしてみました。
「パパのいいなと思うところは?」
すると、「僕はゲームができる時間が決まっているのに、パパはいつもケータイを触ってていいな」
カンカンカン。一発KO。まいりました。気を付けます…
〇保育園
5歳児に読み聞かせをしました。さすが5歳児というところで内容の理解も深く、読み聞かせ後の意見の出し合いが盛り上がりました。
せっかくだったので、友だちの素敵なところの発表会をすることにしました。自分自身の好きなところを言うのは恥ずかしくても、相手から言われたら悪い気はしないんじゃないかというところで提案して始めました。
「〇〇くんは、走るのがとっても早い」「〇〇ちゃんは制作が上手」「〇〇くんはLaQで作るのが上手」などと次々に出てきます。本当によく見ているんだなと感心します。仕事柄、気になる場面の方がどうしても目についてしまいがちなので、改めていいところに目を向ける大切さを感じました。
最後に
「自分のことを大切にする」わかってはいるけどどうしたらいいかわからないのも事実です。他者の魅力的な部分も、当事者からすれば困難さを抱えているといったこともあり得るのです。
自己肯定感を上げ、自分のことを大切にできるような子が増えていきますように。
自分に自信の無いお子さんや、得意なことが見つからないお子さんにぜひ読んであげてください。そして、お子さんのことを認めてあげてください。その子にしかない良いところが絶対にあるはずです。同様に、保護者の方も自分のことを大切にしてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。よろしければ他の記事もご覧になってください。
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