社福法人・株式会社と両方で働いた経験をもとに、世帯持ち保育士としての葛藤や判断基準を整理しました。
保育士の転職で気になるのは「給料は本当に上がるのか」「下がる可能性はどれくらいか」という点です。求人票には載らない手当や昇給の実態、残業の有無などで長期的な収入は大きく変わります。私はこれまで4回の転職を経験し、社会福祉法人と株式会社の両方で働いてきました。世帯を持つからこその葛藤や、最終的に重視した判断基準を共有します。

私が経験した「給料の変化」とその背景
1) 社福法人でのリアル(給料が伸びにくいケース)
最初に勤めた社福法人では、組織が大きく同期や同僚の中でも評価差が生まれやすい環境でした。法人に「気に入られる」かどうかで昇給の差が出ることがあり、人数が多いため手当が回ってこないこともありました。さらにサービス残業が常態化している場面もあり、「働いた分が収入に反映されにくい」という不満を感じていました。
2) 株式会社でのリアル(初任給は高めだが昇給が限定的)
次に転職した株式会社運営の園では、初任給は高めで魅力的
世帯持ちならではの「給料 vs 時間」問題
子育てしながら働く中で、私が最も悩んだのは通勤時間と残業の有無でした。社福ではサービス残業が多く、帰宅が遅くなることが常態化していた一方で、株式会社では残業代が出る分仕事量が多く、体力的な負担が大きかったのです。
「給料を優先して家計を安定させるべきか」「時間を優先して家族と過ごす時間を確保するべきか」。私は夫婦で何度も話し合い、最終的には家庭が笑顔でいられることを優先したい
実例:私の場合、給料が少し下がる選択をした替わりに、通勤時間が短く残業も少ない園に移り、家族と過ごす時間が増えたことで精神的な余裕が生まれました。保育士専門の転職なら【レバウェル保育士】

転職活動で必ずチェックしたいポイント
- 昇給や手当の制度:長く働くと差になるため、昇給の頻度や手当の種類を確認。
- 残業の実態と残業代の扱い:サービス残業があるか、残業代がどのように計算されるか。
- 通勤のドアtoドア時間:保育送迎の動線も含めて現実的な時間をシミュレーション。
- 園の人数構成と役職の回り方:少数なら役職はつきやすいが負担も増える。
- 園の雰囲気を伝えるサイン:事務の先生の表情や職員間の声掛け、有休の取りやすさなど。
面接や見学での質問例:「平均勤続年数はどれくらいですか?」「有休はどの程度消化されていますか?」など、具体的に聞くことで現場の実情が見えます。

私が今の園に落ち着いた理由(家庭視点での判断)
- 昇給や手当が明確で定期的にある点
- 評価制度が明確で誰がどのように評価されるか分かる点
- 人間関係が良好で、良いことも悪いことも伝え合える文化
- 急な子どもの対応に協力的で、交代で休みやすい体制がある点
- 研修が多く、個々の得意を活かす雰囲気がある点
こうした条件が揃ったことで、私は精神的に安定して働けるようになり、結果として家族との時間や質も改善しました。
「心身のサイン」を見逃さないで
眠れない、食欲が落ちる、休日も職場のことばかり考えてしまう――こうしたサインが続くときは環境を見直すサインかもしれません。特に世帯持ちの方は、家庭全体のバランスを壊さない選択が重要です。
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さらに知りたい方へ(まとめ記事)
給料だけでなく、働きやすさや家族との時間を踏まえた園選びの全体像はこちらで詳しくまとめています。
【世帯持ち保育士の転職まとめ】4回経験した私が語る!家族と生活を守る園選びのポイント
よくある質問(Q&A)
Q. 給料が下がるのが怖い。どう判断すればよい?
A. 目先の手取りだけでなく、昇給・手当・将来の昇進可能性・残業代の有無を総合的に比較することが大切です。世帯持ちなら「1年、3年、5年後の家計」を想定して比較しましょう。
Q. 家族に反対されたらどうする?
A. 話し合いで「譲れない条件」を明確にすることが有効です。家族の意見を聞きながら、自分の健康や精神面も説明して理解を得るプロセスが大切です。
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